松下ブログ

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ガシオ
2018年1月、マゴゴニ・ドラッグリハビリ農園が本格的にスタートした時の最初の子どもの入居者はガシオ(当時13歳)だった。彼と知り合ったのが2014年、「世界なぜそこに日本人」撮影隊が来る直前だった。人懐っこく、撮影隊の方々にくっつきまわっていたのを思い出す。

それから2018年に至るまで、モヨのホームを出たり入ったり20数回繰り返し、やっとマゴゴニ農園へ落ち着いてくれた。好きな絵を描きながら、畑の作物を作り、動物たちの世話をした。やっと落ち着いてくれた。出たり走ったりする子どもたちの中で、大きな役割を担ってくれた。初めてのドラッグを止められた成功例になるかに思えた。将来はモヨのスタッフとして働いてもらいたいと話してもいた。ただ、ホームに来た時の彼の態度で、本当にこのままドラッグから抜けられるのか、一抹の不安がないでもなかった。

その彼が、突然農園を出たのが1月22日、彼が大好きなカメラマンの吉田さん(通称ゾウさん)が今年の撮影にケニア入りしてくださった日だった。ゾウさんに「こっち向いてよ!」の甘えかもと思ったりもした。

その翌日、既にタウンでシンナーに泥酔状態の彼を見たとの情報が入ってきた。その後、何回か「ニュー・ホーム」へ姿を見せたものの、泥酔状態で会話が成り立たなかった。ゾウさんとタウンの撮影に行ったとき、彼を見かけた。その時も泥酔状態でフラフラだった。私の姿も斑に確認する状態だった。フラフラと横に並び、手を繋いできた。その後も、「ニュー・ホーム」に時々顔を出した。

そして、2月24日(月)眠そうな目で私の部屋へ姿を見せた。左手首にギブス、顔にも数か所新しい傷跡があった。実家の近くで二人組の強盗に襲われ、携帯電話とイヤホンを取られたとのこと、その時に左手首を骨折、左顎も激しくやられたが、その日はドクターが居なくて、翌日来いと言われたという。

翌日の火曜日に顎の治療を受け、「ニュー・ホーム」へやってきた。シンナーの臭いが染み付いている。取り敢えず、次の治療日までマゴゴニ農園で休ませることにした。まだ、十分に噛めないし、体力も大分落ちているとのこと。暫くゆっくりするしかなさそうだ。

彼の突然の崩れに私もスタッフも呆然とするのみ。聞いても「ナッシング(特別な理由はない)」と答えるばかり。ドラッグを止めることの難しさに直面させられている。来週の火曜日に再診を受け、その後の治療方針が決まるが、「携帯電話のない生活には耐えられない。だから、農園へは帰らない」という彼がどういう選択をするのか、今のところ、見守るより手はなさそうだ。

私たちは日々試されている。

2月28日(金)記      テル
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Moyo Children Centre

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